鬼送りの章 *鬼隠しの子供達*  おろし!! #32 †馬凄蛾凄縛髪(バスガスバクハツ)5†

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運転手は、クラクションを二度鳴らす。
首のない馬がアブミをする。馬凄が大きく揺れた。
その揺れで酒野肴の首が2mmほど裂けた。
シバリこと  縛 架逢南(しばり かあな)は、まだ首を撫でている。
運転手はイライラし彼女の帰りを待つ。

「は〜い。この幼虫電車に乗りたいで〜す♪」

陽気にハシャグ高足 痢煙は、
幼虫電車の車掌と思われる男に話しかけていた。
その男の容姿は、通常の肝の持ち主では
肝を潰すほどの、それは恐ろしい姿、
異形な姿であるのに、彼女は、平気のようだ。
ケロっとしてるどころか、まるで喜んでいるようだ。

車掌は、なんと蝿男だった。

『銀汁』という銀蠅の化物だそうだ。

彼の名札に、そう記されている。

この街では、よく見かける化物である。
見かけません(笑)
痢煙は、好奇心旺盛、彼にもうドップリ興味を抱いている。
いや、電車にか・・・

銀汁・・
彼は蝿の顔だが、身体のディテールは、普通の人間の様だ。
二足歩行である。そして、衣服を纏っている。
そう、制服の下には人間の体が隠れているのだ。

おそらく毛深いであろうが・・・

あいにく、ツメエリで、蝿(頭)と人間の境目が見えない。
気になるところだ。どういう風に繋がれているのか・・・

そこ・・・痢煙は、気になってしかたがない。
食い入るように見る・・・だが、暗くて見えにくい・・
ので、諦めた。

「ねえ、あの幼虫電車に乗りたいの、乗せてよ!」
「すいませんが、貴方は無理ですね。切符がありませんよ。ぶびび。」
「切符?なにそれ。」
「はい、お客様は皆切符をお持ちです。口の中に。ぶびび。」
「どこで買うの?あの蛾。」
「さあ?ぶびび。あっちかな?ぶびび。」
「え?どこ?どこ?」

痢煙は、銀汁が指差す方向を振り返る・・・

銀汁はニヤリと笑い、発信の笛をならし、幼虫電車に、急いで乗り込んだ。

そう、痢煙は、この銀汁車掌にうまいことかわされたのだ。

幼虫電車は、ゆっくりと走り出し、闇へと消えて行った。

「ふふん。いいも〜ん。必ず切符買って幼虫電車乗るんだも〜ん。」

プップー・・・ヒヒーン・・・

クラクションが闇夜に響く。

「あっ、待たせてたんだった。」

それでも、痢煙は、歩いてバスにもどった。

運転手は、嫌味の一言でも言おうかと思ったが、
全然話を聞いてくれなかったら寂しいので、

『おかえり』とだけ言った。

だが、案の定無視された。

だって、彼女は、まだ幼虫電車に夢中なのですから・・・

バスはようやくして、この踏み切りを横断する・・・

無限坂。
バスは、しばらくして無限の空域に入った。

グルグルと同じ景色が車窓から見える。

あの高い墓石が何度も何度も見える。
気にしない痢煙。
首を撫でている縛 架逢南。
ほったらかしの肴。

だが、肴の心は、あの時の記憶に犯されている・・・人知れず・・・

・・お客さん、こりゃあ無限坂に迷ってしまったようで・・・

「錐女の章」で、酒野肴が始めて登場した時にも無限坂に迷い込んでましたね。

無限坂・・・に・・迷って・・しまった・・・また・・・まただ・・・

ああ・・うう・・ああ・・・

あのタクシーの運転手の声・・・
あの一番高い墓石・・そしてこの繰り返し・・・繰り返し・・・
あの無数の手が・・・あるのか・・・窓の・・向こうに・・・
ああ・・あの手が・・あ・・の・あの日から・わ・わたしは・・・

コワレタ・・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・ガタ・・ガタ・・ガタガタ・・

バスが、序所にスピードを上げてゆく。
馬が汗を垂らし、バスのフロントガラスに大粒の雨のように降り注ぐ。
恐ろしい速さで走る首無しの馬・・
その馬に引かれてスピードを上げる赤い呪われたバス。

車体がガタついている・・・バウンドしているかのように走っている・・
いや、無理矢理引きずられているのか・・そんな走りだ・・・

窓の向こう・・速すぎて墓標の形など見えない・・・景色は拝めない・・
いや・・・景色など、もうとっくに見えないところ・・
まで来てしまったようだ・・・

窓の外は、墨のような暗黒の世界が見えるだけだ・・
その他は・・・

うああああああああ・・う・・う・・ああ・・

恨めしい声が聞こえる・・・

バチ・・・ドコ・・

窓に貼り付き、飛ばされる、白い亡霊ども・・・

そして、たくさんの手が・・・血の手型が窓にへばりつく・・

爪をたてるものもいる・・・不愉快になる・・・音をあげ・・・

痢煙は、もう立ってはいられない。
これは阪神大震災以上の揺れだと感じ、吊り輪にブラらさがる・・
肴の所まで、吊り輪をつたい、まるで、猿のように進んだ・・
肴を心配・・したのか?

肴は、アメリカンクラッカーのように、
首を揺れに合わせて激しく前後運動している。

それに・・痢煙は、興味を持ったのか・・

いや・・違った・・痢煙は、そっと肴の首を抱いた・・・
それは、この激しい揺れから、肴を守るかのように・・・

「逃げなくちゃ・・・」

痢煙は、そう思った・・真剣にそう思った・・・
そう、痢煙の何かがそうさせる・・・酒が切れたのか?

ポケットの中で何かが光る・・・そう赤い眼が・・・
あの時、拾った人形の眼だ・・・

痢煙の脳に直接(ダイレクト)に映像が飛び込む・・・

数分後のバスの運命・・・未来・・・を・・・

バスは、爆発する・・・そう、このバスは爆発する運命・・・

爆発の力を利用して・・黄泉の国へと・・・進む・・・

爆発とは、ガソリンに引火しての爆発、物質的な爆発の事を示すのではない。

痢煙には、その意味は、わからないが・・・これだけは、わかる・・・

『帰ってこれなくなる・・かも・・』

あと数分後・・・いや・・数秒後かもしれない・・・
一刻の猶予もない・・・

痢煙の手先が、ガクガクと震えだす・・・急がなくては・・・

死んじゃう・・・

痢煙は、あたりを見る・・脱出口を・・・脱出方法を・・・

とりあえず、肴の首が揺れないように座らせる・・・

痢煙は、悩む・・・悩むが・・方法が・・ここから逃げる方法が・・・
見つからない・・・焦る・・焦ってしまう・・・

ああ・・今ので何秒すぎたのだろう・・・

爆発するのは、あと2、3秒後かもしれない・・・

ああ・・・何故、こんなバスになんか乗ったのだろう・・・

だめだ・・・こんな、こんな事を考えてては・・逃げなくちゃ・・・

ガタガタ・・ガタ・・・

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

今まで以上の爆音がした・・・鼓膜が破れそうだ・・・
もう、どう考えても時間がない・・・

『飛び下りろ・・・』

声がした・・・体内から聞こえた・・・
わたしの身体は生きたがっている・・・
魂が生きたがっている・・・

後ろの窓・・この、バックガラスを蹴り破れば・・・

痢煙は、もたつきながらも助走できる距離まで進み、
走り出した・・踏み込む・・・

飛蹴り・・・

ドカッ!!

バックガラスは割れずに、窓枠から外れた。

痢煙は、勢いよくバスの外に飛び出す・・・窓ガラスとともに・・・

ガギュルルルルル・・・・ガッ・・・

窓ガラスがアスファルトに接触し・・削られる・・・

ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!!

間一髪、痢煙は、窓ガラスの上に着地した・・・
窓ガラスは、車体とまだ繋がっている・・黒いゴムパッキンで・・・

闇の中の道・・・アスファルト・・・
道だけは・・あるのか?

その闇の一本道を、まるでサーフボードのように、
否、水上スキーのように滑る!!

そう、痢煙は、足下のガラス窓に繋がっている
ゴムパッキンを手綱のように扱い、蛇行しながらも、この路上を滑走する!!

そして、そのゴムパッキンを手繰りよせ、
どうにかして、バスの後方に距離を縮め、
バスの車体にしがみついた・・・
足下で勢い良くガラスが削れて行く・・

ああ・・勢い良く飛び出したので、
もう少しでアスファルトに落下するところだった・・・

しかし、これで脱出口は確保できた・・・

ヒュルルルルルル・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

外は物凄い風だ・・痢煙の長い髪が渦のように巻く・・・
馬凄のスピードは尋常ではない速さだ・・・
馬が引いているのに・・・

「う・・ううああああ・・・さかなーっ!!」

痢煙は、叫ぶ・・・命一杯叫ぶ・・・

バスが激しく揺れる・・・

バスの一部を掴む手が、離れた。
蛇行する、足下の窓ガラス・・・ゴムパッキンにしがみつく・・
ゴムパッキンが劣化してゆく・・足下が熱い・・・

ビチブチビチブチチチチチ・・・・

ゴムパッキンが伸びバスとの距離が離れてゆく・・・

「さかなあああああああああああああああああああっ!!」

車体が急激に熱くなってくる・・・離れていても解る!!
目の前で、バスが赤く、赤く、膨張してゆく!!

キュゴゴゴゴゴゴゴゴガガガガガガガガガガガガ・・・・

「さかなあああああ!!おきてえええ!!わたしの所に飛び降りてええ!!」

手を伸ばす痢煙・・・届かない・・・いや、肴が動かない・・・
窓枠から、ただ、肴の後ろ姿、頭が見えるだけ・・・

無情・・・

痢煙は、両手でパッキンを必死に掴み、
もう一度、手繰り寄せ、バスに近付こうと試みる・・・
汗が流れる・・涙が流れ・・暴風の中へ飛びさってゆく・・・

「さかなあああああああああああああああああああああああっ!!」

バスの車内アナウンスの声が痢煙の耳に届く・・・

『次はあ・・よもつぅう・・ひら〜さかあ・・・・黄泉平坂・・・
終点は黄泉・・・・黄泉・・・・』

「うう・・いやああああああああああああああああああああああああっ!!」

「バスから離れて!!」

「?!」

閃光・・・・

白く白く・・・白くバスが霞んでゆく・・目の前のバスが・・・

音の無い時間・・・

音の無い時間が・・わたし・・わたしを包んでゆく・・

ああ・・・ダメ・・手を離さなくては・・手を・・・

一本、一本、指が離れてゆく・・黒いゴムパッキンから・・

それは、スローモーション・・・ゆっくりと・・

蛇行する足下・・ガラスの上のわたし・・・

わたしは、後ろに倒れてゆく・・・

眼の前のバス・・閃光につつまれていく・・・・

ガクっと衝撃が走る・・・

ゴムパッキンがバスとの繋がりを絶った・・・

目の前のバスが消えた・・・消えたのだ・・・

この足下の窓ガラスは主人を無くし、
動きを蛇行から、ゆっくりと、回転へと変えてゆく・・・・

わたしは、このガラスの柩の上に横たわる・・・

グルグルと世界が回る・・・・

徐々に、徐々にだが、スピードが落ちてゆく・・・

『黄泉平坂』と書かれた停留所の看板がうっすらと見えた・・・

わたしは、眼を閉じた・・・

「さかな・・・」

グラッシャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

衝撃が走る!!

停留所の看板が飛ぶ・・・

ガラスの柩・・窓ガラスが砕けた・・・

衝撃で身体が飛ばされる・・・

ああ・・ああ・・・

わたしは、空に、今・・空に・・・舞っているのであろう・・・

粉々のガラスの破片が、真っ暗な何もない空間・・
空に・・・飛び散った・・・数々の・・思い・・・

ああ・・ビルや街灯などの人工物や、街路樹などの人工自然もない・・・

この・・この奈落の底のような・・・

真っ暗な・・真っ暗な空間に、

まるで、深海に浮ぶプランクトンのように・・

ゆっくりと・・ゆっくりと・・浮遊する・・・

そして、わたしの身体は、まるで、海蛍のように・・・白く輝きだす・・

その光りを受け、この無数のガラスの破片が光りをおびる・・・

ああ・・意識は・・・

意識は・・・遠のいてゆく・・この・・

この・・ガラスの煌めきと・・ともに・・・

・・・・。

(空白)

気が付いた・・
いや・・目覚めたのか・・・
ズキっと頭痛がする・・・

辺りを見回す・・
薬品の臭いがする・・

病院?

わたしは、どこかの病院のソファーの上に寝ていた・・・
足下、ソファーの下に、ワラのような物が落ちている。
身体にも付着している・・・

ノースリーブの黒いワンピースしか着ていない。
露出した、腕に、縄目のような痕が残っている・・・
身体にも、縄目の痕は付いている・・
そして圧迫感だけが、身体に残っている・・

良く見れば、何か鋭利なもので切られた縄の一部が
落ちていた・・・これで、縛られていたのか・・・
何やら、魂が抜けやすくなっている為に、身体を縛ってるんだそうですよ。
何なんですか、その治療方法は(笑)

倦怠感が残りつつも、ひとり言葉を発する・・・

「ここは・・・かい・・でん・・ぱ・・じゃあ・・・・」

消灯された病院内・・・明かりは、あの非常口の案内板と、
自動販売機・・・そして・・そのパソコン・・・の画面・・・

ソファーの横の情報公開用のiMacがぼんやりと視界に入る。

デスクトップに何か表示されている・・・

メールが届いているようだ。

ガランと身体の上に置かれていたビールの空き缶が
落ちた・・・痢煙は、パソコンの前に座った・・
・・・酔ってたって事?

----------------------------------------------Mail †

2XXX.xx.xx
『恐怖手紙(妖怪メール対応)』

このメールを読むと寿命が100日縮まる。
週にランダムに何通か送られる。
このメールは必ず読んでしまうようになっている。

●酒野肴 置き去り!?
黄泉の国へ行くバスに置き去りにされてしまった酒野肴。
帰るには運賃がいる。しかし運賃は人の命。
つまり、寿命なのだ。金ではない・・・地獄の沙汰も金次第というが・・・
しかし彼女は生贄の品・・命は無いものと考えられる・・・
このままでは、確実に黄泉の国へ強制送迎だ・・
そんな危機の最中、運良く高足痢煙がこのバスに乗り込んだ・・・
酒野肴は、危機一髪、助かったと思ったであろう。
しかし、唯一助けられる力も持つ、この狂運の持ち主、
高足痢煙は、ひとり途中下車をする。
まあ、一応助けようとはしていたが・・・
そして、バスは酒野肴を乗せ、黄泉へと向かってしまう。
そう、酒野肴は、黄泉の国に行ってしまったのだ。
行きたくて行った場所ではない・・・
彼女は、いつまで黄泉の国を彷徨ってしまうのだろうか。
生贄だから仕方がないのか?
いや、おかしいではないか!?
そもそも、高足痢煙がこのバスに乗らなければ、
肴は、黄泉には行かなかったはずである。
思い出してみよう。
行き先変更の原因を作ったのは、まぎれもなく高足痢煙、彼女だ。
唯一、肴を助けられる存在が、何度もそのチャンスを棒にふった。
実は、肴を絶体絶命に追いやってしまったのは、高足痢煙そのものだった。
そう、死神的存在になってしまったのだ。

肴は、死んだのか?

いや、そうではないらしい。まだ、黄泉の国で魂が彷徨っている。
助けられるのか?
呼び戻せば助かるだろう・・・
そう、痢煙が助けに行く気があれば、黄泉の国から助けられるだろう。

しかし、高足痢煙は、只今、あの幼虫電車に夢中である。
どうやったら乗れるのか模索中である。

いったい、どうなるのだろうか・・・

 さて、当局は肴を助ける方法を、急遽、調べた。
すると、古い文献から、いくつかの方法が浮かび上がった。
死返玉(まかるかえしのたま)を使う・・・反魂法。
その方法で、肴の魂を呼び戻すの・・・だ。
これは、黄泉の淵で迷う魂を現世に戻す方法である。

満月の晩に、憑坐となる魂の器の前で祭祀を行い、
月が三日欠けた晩まで言霊をつらね、彷徨う魂を器へと誘う行が、
鬼の一族に伝わっているという。

器とは、肉体である。肉体が用意出来ない場合は、代理の物・・・
つまり人形などを使う・・・

肴を助ける方法は今の所、この方法しかない・・・
赤神が必ずこれに関わってくるのは必然である。
ならば、この方法を彼はとるだろう。
そう、当局は考える。
あとは、何時、痢煙が、酒野肴の救出を持ち上げるかだ。
まだ、彼女の心は幼虫電車でいっぱいである・・・

あの馬が引くバス、馬凄はというと、
運休しているのか、あれ以来、運行していないと聞く(どぶおちろの噂)
という事は、『黄泉行き』の馬凄へ乗って、
黄泉の国へ行き、肴を探し当てるのは困難、
いや、現段階では、時間が無いであろう。
時間が経てば経つほど、酒野肴の魂を現世に戻すことは難しくなる。

やはり、反魂法を行うしか道はない・・・早く決断をしなければ・・・

●幽体離脱の謎を追え!!
前怪異(錐女の怪異)で、
魂と体が離れやすくたった、
つまり、幽体離脱症になってしまった高足痢煙は、

毎日のように、注連縄(しめなわ)で身体を縛っている。
これは、ちょっとしたSMである。

だが、これにもちゃんとした意味がある。

この縄には、呪が施してあって、
魂が痢煙の身体から魂が抜け出ないようにする。
けっして、快楽主義者ではない・・そう思っておこう。
必要なもの、つまり下着のようなものだ。

当局は極秘にその注連縄の入手先を洗い出し、
そして・・・ある組織にぶつかったのだ。

『生贄牡羊』

この組織の名は、ここの読者の方なら、何度か目にした方はおられるはず。
その『生贄牡羊』その実態は・・・
そう、実体は当局でもまだ掴めていない。
まるでゴーストのような組織だ。

実体の無い組織。幽霊組織・・・

そして、その幽霊のような組織は、ある人間に取り憑いてる。
そう、高足痢煙を調べれば必ずこの組織の名が出てくる。

『生贄牡羊』

そして『怪電波総合病院』・・・

両者の関わり・・・
そして、その注連縄の制作者に、意外にも、赤神の名が記されていた。
彼がなぜ・・・この両組織に関わっているのか・・・
それとも、組織が彼に関わっているのか・・・
謎が深まるばかりである・・・

今回の高足痢煙の幽体離脱(馬凄旅行)にも
なんらこの組織の関与があると、当局は見ている。

痢煙の降りたバス停の名は『黄泉平坂(よもつひらさか)』、
そして目覚めた病院のb棟の名前は
別名『黄泉平坂』と言われている。

まとめるとこうだ。

痢煙は、幽体離脱(原因は錐女による霊障の後遺症。
クローン体にオリジナル魂が適合していない。
一種の拒絶反応と考えられる)の癖で、
あの夜、魂はこの街を徘徊し、
あの世とこの世の狭間で怪異に遭遇する。

そしてあの世に向かう馬凄に乗り込み、
あの世(黄泉の国)にたどり着く前に、

黄泉平坂で下車。(脱出)

目が覚めると、怪電波総合病院のb棟にいた。
あの黄泉平坂に・・・

夢のような気がするが、これは夢ではない。
これが、万が一、夢だとしても、
確実に、酒野肴は、あの世へ置き去りにされた。
これを、夢で済ますのは簡単だが、
それじゃあ、あんまりにも置き去りにされた、肴が悲惨すぎる・・・

注目するところは、『黄泉平坂』という駅と、病院の名だ・・・
この二つに関係がないとはいえない・・・

つまり、あの世、境界の『黄泉平坂』という駅は、
現世でいう、怪電波総合病院で通称『黄泉平坂』といわれているb塔なのだ。

2つはなんらかの形でイコールなのである・・・
そのようにしか考えられない・・・結論を急ぐのは危険ではあるが・・

しかし、明確なのは、この事は故意的にされている・・・

そう、当局は睨んでいるのだが。

怪電波総合病院の案内図を確認しても、
b棟は人体実験という階が設けられている・・・
人体実験・・・痢煙の幽体離脱・・・偶然とはいいきれない。

もう少し当局はこの事件を追うことにする。

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よい人生を・・・

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「鬼送りの章」が完結しましたが、酒野肴が死んでしまいました!
s嬢の事を「セクハラ」呼ばわりしたばっかりに、可哀想に(笑)
これが第三部にどういう風に繋がっていくのか・・・

 


「鬼送りの章」完結 次章「鈎針(フック)婆の章」へ つづく・・・