錐女の章 おろし!! #16 † 人肉の宴 †

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「れでえ〜す あんど じぇんとおるめ〜ん!!
静粛に・・ええ・・静粛に・・・そこ〜聞こえてます〜か〜
そこの踏み切り事故でなくなった彼女〜そう、あんた。
それに、そこの無理心中でもしなきゃ女運がからっきし最悪の彼氏〜
さいこーですかー」

「さいこーでーす!!」「さいこーでーす!!」
「さいこーでーす!!」「さいこーでーす!!」
「さいこーでーす!!」「さいこーでーす!!」
「さいこーでーす!!」「さいこーでーす!!」<一同>

「わ〜」「わ〜」「わ〜」「わ〜」「わ〜」
「きゃ〜」「きゃ〜」「きゃ〜」「きゃ〜」「きゃ〜」<多数>

 三途の川。何千万ともいえる悪霊、餓鬼、悪鬼が歓喜狂喜している。
ある男の呼び掛けに、反応し、絶叫する姿。

どうやらあのステージがメインとなっているようである。

高く高く積み上げられたステージは交尾をしたまま殺された、何万もの人間が土台だ。

そのステージに向かう狂喜の群集!!

まるでライブのような熱気が放出され、歓喜の渦が満ちている。
いや、狂喜に満ちた渦といったほうが正しい。

そして、その卑猥なステージを取り囲むように設定された屋台。
それは、川に隣接して設置され、地平線の向こうまで、群集とともに、店は並ぶ。

それは尋常ではないとしかいえない景色である。

その夜店には、重ねられた人間の足を売る『焼き人屋』。

子供の霊に大人気の『水子すくい』。

『人間屋敷』などの遊戯屋、真っ赤な『目玉飴』などを売る店などがあった。

ここに集う魍魎どもは、各々好きな店に立ち寄り楽しんでいるようだ。
 
 赤神はその群集の間を、すり抜けるようにしてステージに向かう。

そのステージの中央に、先ほどから声を大にして叫ぶ司会者がいる。

「いよいよこの2001年 〜旧正月だよ怒羅ゑ悶〜(ドラえもん(笑))
終わりが近づいてきました。
これが書かれたのは2001年の2月。ちょうど旧正月の頃でした。
この何週間もの間、楽しんだ酒池肉林三昧、
そして、白熱した、紅白マメ合戦(鬼はうち、福は外合戦)、
そして、『ケネディは宇宙人と会っていた!?』論争24時。
などなど、数々のイベントがあったわけですが・・・ええ・・・
ここにいるみなさん(餓鬼、悪霊、幽霊、妖怪、化け物)の
心に残ったイベントはなんでしょうか?
このわたくし、総合司会進行をしてきました ”S嬢”の心には、
もう、それは、それは、どれもどれも、捨てがたい、捨てがたい
メモリアルになりました〜。
ようやく出て来ましたね。「s嬢」
モデルはもちろん、作者本人、人形首のs嬢です。

あの、『首狩遊戯〜校門前に酒鬼薔薇あり〜』なんかもう、
ええ〜ドーパミンが、ドーパミンが、ドピュドピュっと分泌、分泌されちゃいましたよ〜。
ええ!?『二歳の女の子妊娠しちゃったゲーム』が良かったて〜?
そんなのないない!!あるわけないだろ!!ボケがウルァア!!
二歳の女の子は、ワカメ汁に入れて飲んじゃったし〜もう、駄目ダメっす〜。
鮮度わるすぎ〜。最近、生きてる人間にちょっと憑依して美味しい魂を、お持ち帰り・・
してくるんだけどね〜、二歳の女はワカメ汁ぐらいじゃないとダメなのよね。
え?なんでそんな腹減るようなことを、大声で言ってるってか?そりゃあ、次に繋げるためよ。では。」

S嬢は、大きく息を吸い取って、腹の底から叫んだ。

「おまえら〜美味い魂は食ってるか〜!!」

「わ〜」「べ〜」「び〜」「ど〜」「わ〜」
「ろ〜」「わ〜」「ぐ〜」「ち〜」「ちょんが〜」

大歓声が上がる。

「おまえら〜美味い魂は食いたくないか〜!!」

「お〜!!くいて〜」「くいて〜ぞ〜」「なまんば〜!!」
「ふげ〜」「ほげー!!」「ぽこりこ〜!!」
「ばぎが!!」「ぽりぽ〜」「お〜たまんね〜〜」

ヒートアップしてくる群衆の声。

「おいおい!!どうした!!んぬああ!!声が小さいぞ!!
この、この三途の川に集まった、何千万の化け物、化け物の声にしちゃ・・・
元気ねえぞ!!オラオラ!!気合いれろ!!声ださんかい!存在消すぞ!!」

それでも、総合司会者 S嬢は、群衆をあおる。

「わかえ〜!!」「もんぶり〜」「ちょぽんぱ〜」
「まぐりぽこ〜」「わ〜」「ふんが〜」「のべすこ〜!!」
 ↑意味不明な言語が・・・(笑)

それに、反応する群衆。

「オラオラ、ブチかますぞ!!あああん!!気合いれろ〜!!
そこのバカやロー!!
暴れろ!!カス!!まだまだ夜店には『人肉』あまってるぞ!!
食え!!食え!!そして食え!!
おお!!広島焼きはサイコ〜!!放射能で人肉焦がせ〜!!焦がさんかい!!
な〜長崎ちゃんぽん食ってるか〜ええ?
夜店のおばさん〜!!繁盛してまっか!!繁盛しなせぃ!!
おらおら!!オランダ人、日本人、そして、アメリカ野郎のちゃんぽんだぜい!!いぇい!!
今日は黒人もいれてるらしいぜい!!いぇい!!
オラオラ!!食え!!食わんかい!!おんどりゃあ!!
血のシャワータイムだ!!いえいえい!!えい!!盛り上げろ!!カス!!
盛り上げんかい!!おお!?」

テンション高めの、S嬢。

・・・ざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざざ〜!!

血の雨が降る・・・

「きゃ〜」「雨よ〜」「雨!!」「血のあめ〜」「おいち〜」「のぼっ!」
「ぷきに〜」「ばんぐりぼんご〜」「ふんだ〜」「べかんち〜」「血!!」
 ↑また意味不明な言語が(笑)

大興奮の群衆。

「どうだ!!どうだ!!ああん?いよいよ、いよいよ、
待ちに待った最後の、最後のイベントだ!!
オイオイ!!心の準備はできたか!!できたか?
いくぞ!!行くぞ!!逝くぞ!! 
最高のものだ!!今年、最高のもが、おまえら、そう、おまえらの
おまえらのモノになる時が来た!!」

ジラすS嬢。

「おお〜!!はやくしろ〜」「はやく!!」「くいて〜」
「ああん!!たまんねえ!!」「ああ!!むずむずする〜」
「ジラさないでえ〜」「押すなよ〜」「ああん。濡れるわ〜ヨダレがでちゃう〜」

「S嬢さま〜はやく〜」

「ああん!!S嬢んんんん!!」

「はやく〜」

「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「はやく〜き〜て〜」

拳をふりあげる餓鬼の集団。
発狂する女の霊。
人肉を撒き散らす魍魎。
精液を飲みほす淫魔ども。

その発狂している集団の隙間、隙間をくぐり抜ける、赤神の髪は
血の雨をう受け、よりどす黒く輝いている。

「どけ。」

グチャ!バキ!!ドガ!!ジュバ!!ビュバ!!ベキベキ!!
グワシャン!!ドキュ!!バガ!!ゴキ!!グリ!!グジャ!!

赤神は、行く手を邪魔をする魍魎どもを、蹴散らして行く・・・

・・急がねばならない。

赤神は頬にコビリつく蛭を振り払いながら、先ほど別れた少女の霊の言葉、
別れ際にそっと教えてくれた言葉を思い出していた。

・・・この言葉を忘れたら夢は消える・・そう彼女は言っていた。

あの少女の言っていたことが本当なら、急がなくては・・・

赤神は高く高く積まれた交配する人々のピラミッドのステージを目指し
息をきらしながらも向かった。

そのピラミッドはまるで人々の染色体が積み重なったように赤神の前
に立ちはだかる。

「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」
「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「S嬢っ!!」「あああん!?」

降り止まない血のスコール。

怒涛のようなコールが鳴り響く中、
司会のS嬢が高く高く手を上げた。

その瞬間・・・

静・・寂・・・

すべての音がかき消された・・・

・・・ゴーン・・ゴーン・・ゴーン・・・

 その静寂を打ち消すように鐘が鳴り響く。
始まりを告げる鐘の音だ。

血の雨も、いつの間にか降り止んでいる。

川の流れの音も、群衆のざわめきもない。

赤色の世界・・・赤黒く連なる大きな雲が、まるで早送りのように、この場を過ぎ行く・・

「おお・・・」

声が漏れた・・・

光がさす・・・

 大きな大きな赤い月が雲の割れ目から、赤々しい黄金の月光を放った。
それは天空から一筋の光となって、人肉のステージを照らす。

司会者が、ゆっくりと語りだした・・・

『終焉の鐘は鳴り響く。この鐘が鳴り終わればこの宴も幕をおろす。
さあ、ここに集う鬼畜な者ども最後の雄叫びをあげろ!!
さあ、始まりだ・・・これを、これを見ろ・・・』と・・・

夜行オークション

まさか・・・痢煙の魂は食われるんですか?
で、誰が食うかを、オークションで??
この続きはどうなるんでしょう。

つづく・・・