鈎針婆の章 おろし!! #54†激突!!パラグライダー†

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「ぱらぐらいだあ〜」

大空に浮かぶ白色パラグライダー。

もう言うまでもない。

痢煙だ。

高足痢煙だ。

この女、赤靴少女の霊と闘った?歩道橋で、
偶然に現れたアント&ローゼス、
その友人が乗り捨てた、白色パラグライダーを、無断で装着し、
処女飛行ながらも、大空に飛んだ女。

今、満面の笑みで、逢坂(おうさか)の夜景を眺めていた。
右手方向には、フェスティバルゲート。約束の地。
向かうはそこだ。酒野肴の魂を、この世に呼び戻すのだ!

行こう!

「ばじゅべぼーっ、綺麗だなあ〜きゃっほう!!」

アルコール・ハイの痢煙には、もはや恐怖心などない。

初めてなのに、上手にパラグライダーをコントロールしている。

「なんだあ?あれ・・埴輪区(はにわく)の方は、凄い雨だぞ!」
は・・はにわ区て(爆笑)元ネタは・・・・なにわ区。

痢煙は、埴輪区の方で、"雨の柱"を見つけた。
異常なほど、雲が集まった箇所がある。

この辺りにあった雲が、その一転に集合しているから、
痢煙の周りには、ひとつの雲もなかった。

「ああ!フェスゲだ〜いっくぞお〜びゅーん。」

雨の方には、行きたくないらしく、
「遊びはここまで!」と、右に方向転換をする痢煙。

ようやく、赤神と約束した地、フェスティバルゲートに向かう。

「たっのしいなあ〜」

本当に、パラグライダーにハマってしまったようだ。
それも、すぐに飽きると思われるのだが・・・

「んん?何の音?」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

何かもの凄い音が近づいてきた。

痢煙は、左に首を向けた。

なんと、先ほどの雨雲が近づいてくる!

雨の柱は、今はない。止んだのか?

「ええ!!うそーん!こっち来るのお!?」

痢煙は、バタバタと両足を振った。
スピードアップしてるつもりだ。

「ん?なんだ?なになに、お、女の人だ・・女の人が来るよう!!」

痢煙は、目を細めて、ヤバイと感じた。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

猛烈なスピードで、黒色の大きな雲が近づいてくる。

その雲を引き連れているかのように、女が空を駆けている。

「パラグライダー無しで飛んでるよ!!」


女は、信じられないほどの早さで、痢煙の方に接近!

女は、前を見ず、両手で顔を押さえて!

「きゃあああああ!前見てよ!前!!」

もがく痢煙!

ぶっ、ぶつかる!!

ドーーーーーーーーーン!!

「きゃああああああああああああああああ!!」

痢煙と女、パラグライダーにもつれ合いながら、落下する。

きりもみ状態。


ヒューーーーーーーーーーーーーーーーン。


痢煙は、フェスティバルゲートの中庭に、吸い込まれるように落ちていった。

ドドーーーーーーーン・・・・・。


つづく・・・