秋蟲の屍
人形首 + S嬢

リン・・と鳴く蟲たちの声を聞けば 子宮が痛む
壁にもたれて涙ぐみ その赤い眼で見る幻覚に 
己の夢の残骸が横たわる

蟻たちは子宮に餌を運び
秋蟲は 夜な夜な 唄を歌っている
黒い列は 暗い穴で夢の城を築き
唄うたいの蟲どもは 私の過去を哀れんでいる

現実と夢の落差を感じれば 影法師を追い求めた あの黄金の夢は塵となり
全ての悲しみが 誤摩化しつづけた日々だけ 私に降り掛かる・・

冷たい雨が 大地を濡らし 草木を凍らせる時がきたの?
砕けた氷が 私の子宮を貫いて あの子を連れて行ったの?

気付けば 私の涙も凍っている
気付けば 私の心が凍っている

手のひらには 蟲のカケラ・・・
唄わない 蟲のカケラ・・・

もう鳴くことのない 蟲のカケラ・・・

わたしの 夢のカケラが 秋風に吹かれ
冷たいコンクリートにぶちあたって
砕けていった・・

わたしの 心のカケラが 秋風に吹かれ
冷たいコンクリートにぶちあたって
砕けていった・・

リン・・と鳴く蟲たちの声を聞けば 子宮が痛む
壁にもたれて涙ぐみ その赤い眼で見る幻覚に 
己の夢の残骸が横たわる

目覚めるとあの夢は消えていた・・
あなたと過ごした日々も消えていた・・・

さようなら・・私の呪縛・・
さようなら・・私の記憶・・
さようなら・・愛した人たち・・

私の存在を 記憶に焼きつけ 苦しむがいい・・

蟲の唄とともに
蟲の唄とともに

蟲の唄とともに・・

「ああ・・私は生きて・・夢の傷口を舐めて・・貴方を想いつづけるのだろうか・・・・」

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モドル

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