ネロルとロロル
人形首 + S嬢

呪いの言葉 満月の夜に這うムカデ
呪いの言葉 未だ適わぬ僕の願い
呪いの言葉 ガラス瓶の中の魚
呪いの言葉 夜風に癒された僕のこころ

ロロルは言った
どうして 殺したんだろう?
どうして 僕は あの言葉を云ったのだろうと

鉢植えの花は枯れて 粉々にくだけたガラスが
僕の足元に散らばってる

'僕'にとって消えない傷はないけれど 
'僕'の心は浮ついていて
ガラス瓶に詰め込んだ夢も覚えてはいない

金魚の尾びれは ぐちょぐちょで
黒い腐食は進んで 僕の両手を伝って感染し
きっと 僕もいつかは 血を吐いて 死ぬんだろう

ロロルは消えた
血へどにまみれた僕の死に様を

'大切なもの'を呑み込んだノラ猫が見つめている

祝いの言葉 満月の夜に彷徨う魂
祝いの言葉 未だ適わぬ僕の恋
祝いの言葉 ガラス瓶の中の心
祝いの言葉 夜風に癒された僕の身体

ネロルは言った
どうして 殺したんだろう?
どうして 僕は あの言葉を云ったのだろうと

君への花束は枯れて 粉々にくだけた心が
僕の足元に散らばってる

'僕'にとって消えない傷はないけれど 
'僕'は心を見失って
ガラス瓶に詰め込んだ君を もう覚えていない

僕のガラス瓶の魚は ぷかぷか浮いて
君の言葉で溺れてしまって ああ 沈んでいって

きっと 僕もいつかは 泡を吐いて 死ぬんだろう

君の内臓と僕の内臓が絡まりあって ああ 無限を形どり
僕の右脳と君の左脳が ああ 結合する事を夢見て・・・夢見て

衝動的に 衝動的に 僕は 僕は・・

取り返しのつかない事を 事を

ネロルは消えた
血へどにまみれた僕の死に様を

'大切なもの'を呑み込んだノラ猫が ずっと見つめていた・・・

血塗られた言の葉は枯れ・・
舌をからませたまま  からませたまま・・・

すべては終わる・・・

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モドル

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