雪兎と指輪
人形首 + S嬢

あの雪のように わたしの心は溶けてゆくの?
あの雪のように わたしの心は薄汚れているの?

心も身体も雪に埋もれて 月に照らされ眠りたい
氷の世界が優しく誘ってくれる

ああ・・凍ったわたしのリングが悲鳴をあげた
抱き合うように2つの指輪は音を奏でるの・・

重ね合う唇は偽りのない温もりを伝えてくれるはず・・

ただ・・わたしの心は 貴方の心臓と肺を突き刺して・・
天に召される日まで 甘く優しい言葉を捧げるの・・

もう・・うさぎの眼には 何も見えない・・・

身を守る術を知らない わたしは
舌先で指輪を転がすの・・暖かい血とともに・・・

わたしの あなたへの思いが この安らぎの木の枝を折る
雪原は月光に照らされ 降り続く雪は わたしの吐息で舞い上がる

血痕は あなたを誘う道しるべ 足跡は 叶わない わたしの願い
血痕は あなたを誘う道しるべ 足跡は 祝福されない わたしの夢

雪うさぎが舞えば 白銀の結晶が風にのる
純白のドレスは血塗れなのに バージンロードはわたしには見えている

隣にいるはずのあなたは 今どこですか? 

心も身体も雪に埋もれて あの夜に戻りたい
空想の世界が優しく誘ってくれる

ああ・・凍ったあなたのリングが悲鳴をあげた
抱き合うように2つの指輪は音を奏でるの・・

重ね合う唇は偽りのない温もりを伝えてくれるはず・・

ただ・・わたしの心は 貴方の心臓と肺を突き刺して・・
天に召される日まで 甘く優しい言葉に酔いしれるの

もう・・うさぎの眼には 何も見えない・・・

身を守る術を知らない わたしは
舌先で指輪を転がすの・・暖かい血とともに・・・

手首を切り裂けば・・この身体に残ったあなたの温もりを
消し去る事ができるはず

首筋を切り裂けば・・この身体に残ったあなたとの思い出を
消し去る事ができるはず 

血で雪をとかすの・・わたしの血が あなたを忘れさせてくれる・・
この血で雪をとかすの・・わたしの血が あなたを忘れさせてくれる・・

そう・・うさぎに聞いた
そう・・うさぎに聞いた・・
そう・・うさぎが教えてくれた・・

『春になれば新しい花が咲く?・・わたしには・・もう春を待つことはできないから・・』

雪うさぎの眼から・・涙とともに・・赤い実がこぼれ落ち 雪に埋もれ・・
闇へと消え・・悲鳴をあげつづける・・・

この永遠の苦しみに 指輪は・・悲鳴をあげる・・あの人の思いとともに・・

『忘れてください・・』

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